「資格を取って収入アップ!オススメの検定」や「空き時間で学んでスキルアップ!」など、資格や検定を勧める雑誌やサイトをよく目にします。もちろん、学んだり技術を取得することはそれだけで楽しいことですし、興味のある分野の理解を深めるのも素晴らしいことです。
あるいは、今の職業のキャリアアップのために勉強が必要、という人もいるでしょう。
ですが、転職を見据えて何らかの「手に職を」という場合、まず検討しなければならないのは「そのスキルを身につけたとして、不足なく収入を得て、生活していけるかどうか」ではないでしょうか。目指す分野に取得するのにかかるコストに見合う将来性があるのか、就職口は豊富にありそうかや十年後、二十年後も需要があるか、年齢を重ねても続けていける仕事かを考えることが重要です。
確かに、飛び込んでみなければ分からないこともあるでしょうし、先のことは誰にも予測できないと言ってしまえばその通りですが、それでも転職の前に具体的に熟慮するべき点が多々あります。
例えば、人生のプラン。女性ならば、結婚、出産を経て復職することを視野に入れる必要もあるかも知れません。
他には適性。介護や福祉の仕事は需要が大きいですが、人によっては体力面や生活リズムとの兼ね合いが難しいかも知れません。
見込めるニーズにも着目する価値があります。流行りの仕事の場合、今は働き口に困らなくても将来はどうなっているかわからないものです。
どんな資格も万能とは言えませんが、客観的に比較して展望が見える職に就くためにこそ、大切な費用と時間を使うべきでしょう。